仕様書は、いりません。
いまの入力と、完成した成果物を
1組ください。
定型業務のWebシステム化 ── 決まった型で作り、使いながら直し続ける
「何かをもとに、決まった形の成果物を作る」仕事は、どの会社にもあります。契約書から明示書を起こす。一覧と個別情報を突き合わせて申請書に転記する。 バラバラの資料から報告書にまとめる。やっていることは違っても、形は同じです。
この商品は、その形をひとつの型として持っています。 業務ごとに設計をやり直すのではなく、入力の実物と完成物の実物を見て、決まった手順で組み上げます。 できあがるのは、社内の方がブラウザで使える業務システムです。
うまくいかない理由は、たいてい「作った後」にあります。
業務システムの話が止まるのは、技術が足りないからではありません。作る前に決めきれないことと、作った後に直らないこと。この2つです。
見積の根拠が分からない
「業務が複雑だから」という理由で金額が動きます。何が決まれば安くなるのかが示されないので、社内で説明できません。
出てきたものが、微妙に使えない
動いてはいる。けれど現場の手順と噛み合わない。正しさの基準を最初に決めていないと、完成の判定が感想になります。
気づいたことを、直してもらえない
納品後の改修が別見積・別スケジュールになり、2〜3個の不満を抱えたまま使い続ける状態で固定されます。
いただくのは、2つだけです。
分厚い要件定義書はいりません。いま実際に使っている入力と、それをもとに人が作った完成物。この2つが1組あれば着手できます(機密情報は加工していただいて構いません)。
① 入力の実物
Excel、PDF、Word、システムからコピーした一覧、メールの本文。種類も枚数もバラバラで構いません。むしろ「実際はこうやって集めている」という散らかった状態のほうが役に立ちます。
② 完成物の実物
人が作った成果物そのもの。様式は今のままで結構です。提出先が決まっている書類は、体裁を変えないことがいちばん重要なので、変更をお願いすることはありません。
この2つが、3つの役割を同時に果たします
ここがこの商品のいちばん大事なところです。サンプルは「理解するための材料」ではなく、そのまま測定装置になります。
受け入れ基準
いただいたサンプルが満点で通ることが完成の定義です。「だいたい良さそう」で検収する必要がありません。
回帰テスト
正解データとして固定し、以後の改修のたびに毎回測ります。直したら別のところが壊れていた、を防ぎます。
見積の根拠
金額は「業務の難しさ」ではなくサンプルの揃い具合で決まります。何を用意すれば下がるのかを、着手前にお伝えします。
作るものの形は、最初から決まっています。
業務ごとに設計を考え直しません。下の8つの段は毎回同じで、御社ごとに変わるのは「入力の見え方」「完成物の様式」「検算のルール」の3つだけです。 だから2つ目・3つ目の業務は、はっきり安くなります。
1. 受け皿はひとつ
種類別の入力欄を並べません。大きな貼り付け欄とファイルの置き場が1つずつ。順不同で、何回追加しても構いません。「これはどこに貼るのか」を現場に考えさせないためです。
2. システムが仕分ける
投げ込まれたものをAIが分類し、正規化します。そして何をどう解釈したかを画面に出します。受け取ったのに解釈できなかったものは「未分類」として必ず表示します。黙って消えるのがいちばん危険だからです。
3. 怪しい箇所は計算で出す
AIに「自信のない項目」を申告させません。必須欄の空白/単価×数量と金額の突き合わせ/番号の形式/明細間の矛盾——AIの出来に左右されない根拠だけで判定します。
4. 画面で直せる
見やすさより直しやすさを優先します。書き換えたら検算がもう一度走るので、画面で修正して指摘をすり抜けることはできません。
5. AIが決めるのは「対応関係」
AIに出させるのは「どの項目を、どこへ書くか」の対応表だけ。値を書き込むのは通常のプログラムです。同じ入力なら必ず同じ成果物になります。
6. 今の様式のまま出力
御社の帳票・申請書の体裁を変えません。ダウンロードして、そのまま提出できる状態で出します。
7. 使うことが、登録になる
様式が数百ある場合でも、先に全部登録してくださいとは言いません。使った様式から順に台帳へ入り、「そのまま出せた」が続いたものが承認済みになります。
8. 気づいたら、その場でチケット
画面から不具合・要望を送れます。受け取ったチケットはAIがコードを読んで原因を特定し、修正まで進めます。ここが商品の本体です。
AIに決めさせないことを、3つ決めてあります。
「AIで作りました」だけでは、対外文書を任せられません。間違いが起きうる場所を先に潰してあることが、この型の価値です。
値を書かせない
AIは対応関係を決めるだけ。書き込みはプログラムです。これで「毎回結果が違う」が消え、点数として精度を測れるようになります。測れないものは改善できません。
自信を自己申告させない
AIは自信ありげに間違えます。「確信度:高」と書かれた誤りがいちばん危険で、それを見た担当者は確認を省きます。だから怪しさは別の根拠から計算します。
決めきれないことを決めさせない
候補が1つに絞れないときは、候補を並べて人に選んでいただきます。それらしく全部埋まった「別の様式」が出てきて、そのまま提出されるのが最悪の事故だからです。
向いている業務と、向いていない業務。
向いていない業務にこの型を当てると、たいてい「例外だらけの自動化」ができあがります。最初にはっきりさせます。
○ 向いています
- 入力と完成物を、実物で出せる
- 判断の基準を人が言葉にできる(「この場合はこう書く」が説明できる)
- 成果物が定型(帳票・申請書・明示書・報告書・台帳)
- 最後は人が確認して提出する運用でよい
- ある程度の件数がある(月に数十件〜)
- 入力があちこちに散らばっていて、集めるところから手間がかかっている
× 向いていません
- 完成物の実物がなく、「いい感じにして」としか言えない
- 判断が担当者の頭の中にあり、本人も説明できない
- 成果物が毎回まったく違う自由記述
- 人の確認を挟まず、無人で確定させたい(この型は人が最後に見る前提で安全性を作っています)
- 年に数回しか発生しない
納品してからが、この商品の本体です。
定型業務のシステムは、使い始めてから必ず「思っていたのと違う」が出ます。そこで止まるか、直り続けるかで価値が決まります。
終わったとき、
こうなっています。
納品するのはWebシステムですが、買っていただくのはシステムではありません。納品した時点で、次の状態になっています。
- 定型業務が、社内の方がブラウザで使える形になっている — 転記のために画面を2つ開かなくなります
- 受け入れ基準と回帰テストが、いただいた実物から作られている — 「微妙に使えない」を判定できる形で残ります
- 気づいたことを、その場でチケットにできる — 直り続ける前提で作ってあります。納品してからが本体です
- 出力は今の様式のまま — 受け取る側の手間が増えません
何もしなかった場合に起きること
転記作業は、担当者が慣れるほど問題として見えなくなります。工数として表に出るのは、その人が辞めた日です。そのときには、やり方を知っている人がもういません。
料金
仮の想定です。2つ目の業務がはっきり安いのは、共通部分を作り直さないからです。
最初の1年と、継続支援の範囲。
1業務の構築150万円+運用・改善10万円×12か月=270万円〜(税別)。別途、御社が契約するクラウド・AI利用料が必要です。継続支援を付けず、構築・引き渡しだけなら150万円〜。対象と検収条件は見積りで合意します。
継続支援では、既存業務の不具合修正、軽微な画面・帳票の改善、AIモデル更新への追従を扱います。新しい業務・大幅な仕様変更・追加連携は別見積りです。受付後に影響と優先順位を確認し、着手順と回答・対応予定を共有します。
通常の対応は平日10:00〜18:00。停止時もこの時間帯に確認します。24時間365日の監視・即時復旧保証は含みません。
よくあるご質問
「AI業務効率化・自動化支援」と何が違いますか?
AI業務効率化・自動化支援は、何をしたいかがまだ決まっていない段階からご一緒するものです。業務の棚卸し、データ・権限・利用規程の整理、関係者の合意——ここが本体です。
こちらのページは、入力と完成物を実物で出せる段階のためのものです。決まった型があるので、進め方も価格の決まり方も変わります。迷ったらサンプルを1組送ってください。どちらの段階かはこちらで判断してお伝えします。
完成物のサンプルが、社外に出せない情報を含んでいます。
社名・氏名・金額を差し替えたものでも判定できます。ただし様式(レイアウト)はそのままにしてください。この型は様式の構造を手がかりに動くので、そこを崩すと判定の意味がなくなります。
秘密保持契約を先に締結してからお送りいただく形でも結構です。
入力が毎回バラバラで、決まった形になっていません。
入力欄を種類別に分けないのはそのためです。受け皿は1つにして、仕分けはシステム側でやります。現場に「これはどこに貼るのか」を判断させた時点で、運用は止まります。
間違ったまま提出されてしまう事故が心配です。
①怪しい箇所はAIの自己申告ではなく計算で出す(必須欄の空白、単価×数量と金額の不一致、番号の形式、明細間の矛盾)。②画面で書き換えても検算は走り直すので、修正して指摘をすり抜けることはできません。③宛先や様式が一つに絞れないときは、機械に決めさせません。
ただし検算は生成を止めません。事情が分かっている担当者が押し切れないシステムは、現場で使われなくなるからです。代わりに、重い指摘があるときはダウンロードの手前に件数を出します。
途中で担当者が変わっても大丈夫ですか?
ブラックボックスにしないのは、引き継ぎのためだけではありません。説明できない出力は、事故が起きたときに原因を追えません。
まず1業務だけ試したいのですが。
おすすめは「件数が多くて、間違うと面倒だが、判断は単純」な業務を1つ選ぶことです。効果が数字で出やすく、社内で2つ目の話をするときの材料になります。
1つ目には共通基盤の構築が含まれるので、2つ目からは価格が変わります。そこも最初にお伝えします。
作ったあと、御社に依存し続けることになりませんか?
運用・改善の契約はいつでも解約できます。解約後も、システムはそのまま動きます。
正直に書くと、この型のいちばんの価値は「チケットを受けて直り続けること」なので、そこを止めると普通の業務システムになります。それでも動き続けることのほうが大事だと考えています。
要件定義から始めなくて、いいんです。
いま使っている入力と、人が作った完成物。1組送っていただければ、この型に載るかどうかをお返しします。載らないときは、そう申し上げます。