フェーズ3整理・整頓(急がないが放置しない)
直ちに危険ではないものの、放置すると調査や移行のたびにコストを払い続けることになります。手が空いたときに。
17 件 HighSPN が設定されたユーザーアカウント(Kerberoasting の標的)があります
特権・認証SPN を持つユーザーアカウントが 5 件あります(うち特権アカウント 1 件)。これらはオフラインでのパスワード解析を試みられる対象になります。
- 利用者への影響
- 要確認(サービスの認証に使われているため、変更時は停止を伴う可能性があります)
- 推奨する対処
- グループ管理サービスアカウント(gMSA)への移行を検討します。難しい場合は、25 文字以上のランダムなパスワードを設定し、特権グループから外してください。
該当 5 件を表示
| アカウント | SPN数 | パスワード経過日数 | 特権 |
|---|
| svc-sql01 | 1 | 980 | True |
| svc-backup | 1 | 1120 | False |
| svc-scan | 1 | 1450 | False |
| svc-legacyapp | 1 | 1300 | False |
| svc-web01 | 1 | 700 | False |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/riskiest-lateral-movement-paths
Highパスワード無期限のアカウントがあります
アカウント衛生パスワード無期限のアカウントが 6 件あります(うち特権アカウント 1 件)。多くはサービスアカウントですが、棚卸しされないまま残っていることがあります。
- 利用者への影響
- 要確認(サービスアカウントの場合、変更時に停止を伴います)
- 推奨する対処
- 用途を台帳化し、可能なものは gMSA へ移行します。人が使うアカウントであれば無期限設定を解除してください。
該当 6 件を表示
| アカウント | パスワード経過日数 | 特権 |
|---|
| svc-sql01 | 980 | True |
| svc-backup | 1120 | False |
| svc-scan | 1450 | False |
| MSOL_a1b2c3d4e5f6 | 640 | False |
| svc-legacyapp | 1300 | False |
| svc-web01 | 700 | False |
HighLAPS によるローカル管理者パスワードの管理が行き渡っていません
基盤LAPS で管理されているコンピューターは 0 台 / 対象 33 台(0%)です。ローカル管理者のパスワードが端末間で共通だと、1 台の侵害がそのまま横展開(Pass-the-Hash)につながります。LAPS は各端末のパスワードを個別かつ自動で変更し、この横展開を断ち切るための仕組みです。
- 利用者への影響
- なし(導入作業のみで、利用者の操作は変わりません)
- 推奨する対処
- Windows LAPS(Windows Server 2019 以降および更新済みの Windows 10/11 に標準搭載)を有効にし、グループポリシーで全端末へ配布します。既存のローカル管理者パスワードは配布後に自動で置き換わります。
該当 1 件を表示
| 管理済み | 対象台数 | 適用率 | 使用属性 |
|---|
| 0 | 33 | 0% | msLAPS-PasswordExpirationTime |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/identity-infrastructure
HighEntra Connect 関連アカウントのパスワードが更新されていません
基盤Entra Connect の同期アカウント(MSOL_)またはシームレス SSO 用アカウント(AZUREADSSOACC)に指摘が 1 件あります。これらのアカウントはディレクトリ同期のために強い権限を持ち、シームレス SSO のアカウントは Kerberos の鍵そのものであるため、奪われるとあらゆるユーザーへの成りすましが可能になります。
- 利用者への影響
- 要確認(更新手順を誤ると同期またはシームレス SSO が停止します。手順を確認したうえで実施してください)
- 推奨する対処
- MSOL_ アカウントのパスワードは Entra Connect の構成ウィザードから更新します。AZUREADSSOACC の Kerberos 復号化キーは 30 日ごとのロールオーバーが推奨されており、Azure AD SSO の PowerShell モジュールで更新します。あわせて、これらのアカウントが Domain Admins 等に所属していないか確認してください。
該当 1 件を表示
| アカウント | 種別 | 指摘 | 経過日数 |
|---|
| MSOL_a1b2c3d4e5f6 | Entra Connect 同期アカウント | パスワード未更新 640 日 | 640 |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/hybrid-security
High特権アカウントの保護設定が不足しています
特権・認証特権アカウント 3 件で保護設定が不足しています(うち SPN を持つサービスアカウント 1 件)。委任不可フラグと Protected Users への所属は、チケットを盗まれても再利用させないための仕組みです。特権グループ内のサービスアカウントは、パスワードが変更されにくく解析対象になりやすいため特に危険です。
- 利用者への影響
- 要確認(Protected Users は NTLM 認証や DES/RC4 を使えなくします。古いシステムでは認証できなくなります)
- 推奨する対処
- 特権アカウントに「アカウントは重要なので委任できない」を設定し、Protected Users グループへ追加します。特権グループ内のサービスアカウントは、必要な権限だけを個別に付与する形へ切り替えてください。
該当 3 件を表示
| アカウント | 指摘 |
|---|
| Administrator | 委任不可フラグなし / Protected Users 未所属 |
| svc-sql01 | 委任不可フラグなし / Protected Users 未所属 / SPN あり(サービスアカウント) |
| adm.old-engineer | 委任不可フラグなし / Protected Users 未所属 |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/accounts
HighSID History が残っているアカウントがあります
特権・認証SID History を持つオブジェクトが 1 件あります(うち特権 SID を含むもの 1 件)。SID History はドメイン移行のための仕組みですが、移行完了後も残っていると、グループの見た目に現れない形で権限が付与され続けます。
- 利用者への影響
- 要確認(移行元ドメインのリソースへアクセスできなくなる可能性があります)
- 推奨する対処
- 移行が完了しているかを確認し、完了済みであれば SID History を削除します。特に特権 SID を含むものから優先して対処してください。
該当 1 件を表示
| 種別 | 名前 | SIDHistory数 | 特権SIDを含む |
|---|
| ユーザー | migrated.sato | 1 | はい |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/accounts
High証明書テンプレートに悪用されうる構成があります
基盤発行可能な証明書テンプレートに、ESC2 / ESC4 に該当する構成が 2 件あります。証明書はパスワードを知らなくても本人として認証できる資格情報です。テンプレートの構成が緩いと、一般ユーザーが管理者名義の証明書を取得し、そのままドメイン管理者として認証できてしまいます。
- 利用者への影響
- 要確認(テンプレートを利用している業務や機器があります。停止前に発行実績を確認してください)
- 推奨する対処
- ESC2 は EKU を実際の用途(クライアント認証など)に限定します。ESC3 は登録エージェント証明書の申請に承認または署名を必須にします。ESC4 はテンプレートの ACL から不要な変更権限を削除します。いずれも証明機関のログで発行実績を確認してから変更してください。
該当 2 件を表示
| 区分 | テンプレート | 内容 | 承認 | 署名要求 |
|---|
| ESC2 | AnyPurposeLegacy | 用途の限定がない(Any Purpose もしくは EKU 未設定) | 不要 | なし |
| ESC4 | WorkstationAuth | テンプレートを変更できる: CONTOSO\\helpdesk.group(GenericAll) | | |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/certificates
Mediumプライマリグループが既定でないアカウントがあります
特権・認証primaryGroupID が既定値でないオブジェクトが 3 件あります。プライマリグループによる所属はグループのメンバー一覧に表示されないため、棚卸しをすり抜けて特権を保持し続ける手口に使われます。
- 利用者への影響
- なし(管理者側の作業のみで完了します)
- 推奨する対処
- 意図した設定かを確認します。意図がなければプライマリグループを Domain Users(コンピューターは Domain Computers)へ戻し、必要な所属は通常のグループメンバーとして設定してください。
該当 3 件を表示
| 種別 | 名前 | PrimaryGroupID | 有効 |
|---|
| ユーザー | ops.admin2 | 512 | True |
| コンピューター | DC01 | 515 | True |
| コンピューター | DC02 | 515 | True |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/accounts
Medium制約付き委任が設定されたアカウントがあります
特権・認証制約付き委任が 1 件あります(うち「任意の認証プロトコルを使用する」設定が 1 件)。プロトコル移行を許可していると、利用者が実際に認証しなくても、そのアカウントが利用者になりすまして委任先へアクセスできます。
- 利用者への影響
- 要確認(業務システムの動作要件です。解除前に必ず影響範囲を確認してください)
- 推奨する対処
- 委任先が必要最小限か棚卸しします。可能なものは「Kerberos のみを使用する」へ変更し、より安全なリソースベースの制約付き委任への移行を検討してください。
該当 1 件を表示
| 種別 | 名前 | 委任先数 | プロトコル移行 |
|---|
| ユーザー | svc-web01 | 2 | 許可(任意の認証プロトコル) |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/accounts
Medium弱い暗号化方式(DES / RC4)を使うアカウントがあります
特権・認証Kerberos で DES を許可している、または AES を許可していないアカウントが 1 件あります。暗号強度が低いほど、チケットを持ち出したあとのパスワード解析が容易になります。
- 利用者への影響
- 要確認(古いアプライアンスや業務アプリが AES に対応していない場合、認証できなくなります)
- 推奨する対処
- 対象アカウントを使っているシステムの対応状況を確認したうえで、msDS-SupportedEncryptionTypes を AES128 / AES256 に切り替えます。DES の使用は解除してください。
該当 1 件を表示
| アカウント | 内容 | 特権 |
|---|
| svc-legacyapp | DES を許可 / AES を許可していない | False |
参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/defender-for-identity/security-posture-assessments/accounts
Medium長期間使われていないユーザーアカウントがあります
棚卸し90 日以上ログオンしていない有効なユーザーが 5 件あります。退職者が残っている場合、そのまま侵入口になります。
- 利用者への影響
- 要確認(人事情報との突き合わせが必要です)
- 推奨する対処
- 人事部門と照合し、不要なものは無効化したうえで一定期間後に削除します。まず無効化して様子を見る運用が安全です。
該当 5 件を表示
| アカウント | 最終ログオン | 経過日数 |
|---|
| legacy-app | 2025-11-09 | 260 |
| ex.tanaka | 2025-06-02 | 420 |
| ex.watanabe | 2025-07-12 | 380 |
| ex.kobayashi | 2025-09-20 | 310 |
| adm.old-engineer | 2025-02-22 | 520 |
Lowドメインコントローラーが存在しないサイトがあります
サイト構成DC が配置されていないサイトが 2 件あります。拠点閉鎖後に定義だけが残っているケースがよくあります。
- 利用者への影響
- なし
- 推奨する対処
- 意図した構成でなければ、サイト定義を整理してください。
該当 2 件を表示
| サイト | 状態 |
|---|
| Osaka | DC が存在しません |
| OldBranch | DC が存在しません |
Lowどのサイトにも割り当てられていないサブネットがあります
サイト構成サイト未割当のサブネットが 2 件あります。該当ネットワークの端末が、最寄りではない DC に接続してしまう可能性があります。
- 利用者への影響
- なし(割り当ての追加は影響が限定的です)
- 推奨する対処
- 適切なサイトへ割り当てるか、使われていないサブネット定義であれば削除します。
該当 2 件を表示
| サブネット | 割当サイト |
|---|
| 10.1.0.0/24 | (なし) |
| 192.168.50.0/24 | (なし) |
Low長期間使われていないコンピューターアカウントがあります
棚卸し90 日以上ログオンしていない有効なコンピューターが 6 件あります。廃棄済み端末の残骸である可能性があります。
- 利用者への影響
- なし(無効化から始めれば影響を確認しながら進められます)
- 推奨する対処
- 無効化して専用 OU へ移動し、一定期間問題がなければ削除します。
該当 6 件を表示
| コンピューター | OS | 最終ログオン | 経過日数 |
|---|
| OLD-PC-01 | Windows 7 Professional | 2025-07-14 | 378 |
| OLD-PC-02 | Windows 7 Professional | 2025-02-15 | 527 |
| OLD-PC-03 | Windows 7 Professional | 2024-12-26 | 578 |
| OLD-PC-04 | Windows 7 Professional | 2024-09-01 | 694 |
| OLD-PC-05 | Windows 7 Professional | 2024-12-06 | 598 |
| OLD-PC-06 | Windows 7 Professional | 2024-09-01 | 694 |
Lowほかにもエラーが記録されています
イベントログ本ツールが意味づけしている既知イベント以外に、直近 7 日間で 9 件のエラーが記録されています(種類の多い順に上位 10 件)。個別の重大性はイベントの内容によります。
- 利用者への影響
- なし(ログの参照のみで確認できます)
- 推奨する対処
- 件数の多いものから内容を確認してください。定常的に出ているものは、慣れて見過ごされていることがよくあります。
該当 1 件を表示
| ログ | ID | 件数 | 最終発生 | 発生元 | 概要 |
|---|
| System | 7023 | 9 | 2026-07-27 | Service Control Manager | サービスは次のエラーで終了しました。 |
Info信頼関係が 2 件あります(一覧)
信頼関係現在設定されている信頼関係の一覧です。使われていない信頼が残っていると、そこが侵入経路になり得るため、棚卸しの対象に含めてください。
- 利用者への影響
- なし
- 推奨する対処
- 各信頼が現在も必要かを確認してください。相手組織との関係が終わっているものは削除を検討します。
該当 2 件を表示
| 相手 | 方向 | 種別 | 推移性 | SIDフィルタリング | 選択的認証 | フォレスト内 |
|---|
| partner.example.co.jp | Bidirectional | Uplevel | True | False | False | False |
| child.contoso.local | Bidirectional | Uplevel | True | True | False | True |
InfoAD CS が構成されています(証明機関 1 件)
AD CS証明書発行サービスが存在します。本ツールが確認するのは「主体名の指定・クライアント認証・承認の要否」という代表的な危険条件のみで、**AD CS の網羅的な監査は範囲外**です。詳細な評価が必要な場合は専用のツールをご検討ください。
- 利用者への影響
- なし
- 推奨する対処
- 証明書テンプレートの棚卸しは、AD の棚卸しとは別に定期的に行うことをおすすめします。
該当 1 件を表示
| CA | ホスト |
|---|
| Contoso Issuing CA | ca01.contoso.local |