えびすだ事例集M365 Excel出力
CASE 04 / 自社MVP・業務効率化

M365の棚卸し情報を、
使えるExcelにする。

管理画面に情報があっても、確認する人が迷い、報告のたびにPowerShellを実行してExcelを整えるなら、業務はまだ自動化されていません。実際の管理業務を起点に、収集から閲覧、Excel出力までを一つの流れにしました。

7種類M365リソースを収集
毎日Timer Triggerで自動取得
7日連続本番の自動収集に成功
3.6〜5.0秒同期間の収集時間
01 / 課題

管理画面があることと、棚卸しできることは違う。

Microsoft 365には多くの管理画面とレポートがあります。しかし、誰を確認すべきか、どのグループにオーナーがいないか、ゲストやライセンスをどう棚卸しするかは、管理者の知識に依存します。

現場では、必要な情報をPowerShellで取得し、Excelにして渡す業務が実際に発生していました。そこで、Microsoft Graphから定期収集し、Webで確認でき、必要なときはExcelとしてそのまま渡せる仕組みにしました。

02 / 出力

7つの情報を、7つの日本語シートへ。

01

ユーザーとゲスト

内部ユーザーと外部ゲストを分け、アカウントの棚卸しに使える形で出力します。

02

グループとTeams

セキュリティグループ、Microsoft 365グループ、Teamsを確認できます。

03

SharePoint等

SharePoint、OneDrive、ライセンス情報を同じブックへまとめます。

03 / Excelの使いやすさ

データを出すだけで終わらせない。

APIのJSONをそのまま表にしただけでは、読む人の作業が増えます。Excelには次の整形を自動で入れています。

  • ユーザー、ゲスト、グループ、Teams、SharePoint、OneDrive、ライセンスの日本語シート名
  • 太字・青背景・白文字のヘッダー
  • オートフィルターと先頭行の固定
  • 内容に合わせた列幅の自動調整
  • 利用者には不要な @odata.* メタデータの除外

2026年4月の改善では、このExcel生成部分をTDDで作り、16テストを通したうえでFunctionsとWebへデプロイしました。

「Excel出力」は、古い方法ではありません。

受け取る人がExcelで確認・共有するなら、そこまで自動化して初めて業務が短くなります。

04 / 安全性

便利さより先に、テナント境界を守る。

M365のユーザー、グループ、権限情報は、組織の構造そのものです。別の顧客のデータが見えたり、誤って出力されたりする事故は許されません。

そのため、テナントごとに実行環境とStorageを分け、トークンのtenant IDと実行先を照合し、許可されたユーザーIDだけを通すfail-closedの認可へ変更しました。

現在は一般販売前の自社MVPです。

日次収集とExcel出力は稼働済みですが、外部顧客向けの無支援オンボーディングと課金は検証段階です。完成済みSaaSの導入実績としては扱いません。

記録は2026年7月28日更新。自動収集の7日連続成功と3.6〜5.0秒は、2026年4月18〜24日のApplication Insights実測値です。

必要な情報を、必要な形で。

M365に限らず、元データと完成形が決まっている定型業務はシステムとして納品できます。